【2025年最新】ドローン測量ソフトおすすめ5選｜知っておくべき用語や比較ポイントも紹介
ドローン測量は、建設、土木、農業、インフラ管理など幅広い現場で導入が進み、効率的なデータ取得を可能にする新しい測量手法として注目されています。
近年は精度の高い3D解析やオルソ画像作成を簡単に行えるソフトが増え、初心者でも導入しやすい環境が整ってきました。
ソフトによって機能・精度・コストは大きく異なるため、どれを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。
本記事では、2025年最新のおすすめドローン測量ソフト5選を紹介します。
ドローン測量ソフトを使ううえで欠かせない基礎用語や、選び方の比較ポイントもチェックしてください。
ドローン測量ソフトおすすめ5選｜それぞれ特徴も紹介
おすすめなドローン測量ソフトを5つ紹介します。
- KUMIKI（くみき）
- TerraMapper（テラマッパー）
- Metashape（メタシェイプ）
- DroneDeploy（ドローンデプロイ）
- Pix4Dmapper（ピクスフォーディー マッパー）
それぞれ活用方法や特徴を比較し、使いやすいソフトを探しましょう。
KUMIKI（くみき）
KUMIKIは、日本国内で開発されたクラウド型のドローン測量ソフトで、直感的に操作できるシンプルなUIが特徴です。
写真をアップロードするだけで、オルソ画像や3D点群、DSMなど主要な測量成果物を自動生成でき、専門知識がなくても扱いやすい点が評価されています。
クラウド処理のため高性能PCを必要とせず、現場からすぐにデータを共有できる点も大きなメリットです。
また、土量計算や断面図作成など、現場で使える実用的な機能が豊富で、建設・土木・インフラ点検など幅広い用途に対応可能。
国内企業による運営のためサポートが受けやすく、初めてドローン測量を導入する企業にも適したソフトです。
TerraMapper（テラマッパー）
TerraMapperは、国産の本格派ドローン解析ソフトとして多くの測量現場で導入されています。
オフライン環境でも動作するスタンドアロン型が特徴で、現場で即座に解析できるスピード感が魅力です。
高精度なSfM処理によって点群データ、DSM、オルソ画像などを生成でき、測量士や建設プロジェクトに求められる精度を満たす品質が強みです。
また、操作画面がシンプルで、初心者でも短時間のトレーニングで使えるよう設計されています。
国内サポートが充実しており、技術相談や導入支援を受けられるため、社内で測量体制を整えたい企業にもおすすめです。
Metashape（メタシェイプ）
Metashapeは、ロシアのAgisoft社が開発するスタンドアロン型の高精度SfMソフトで、学術研究から測量まで幅広い用途に利用されています。
高度な3D再構築技術により、点群、メッシュモデル、正射画像などを高精度で生成することが可能です。
大量の撮影データでも安定して処理でき、品質調整の設定も細かく行えるため、専門性の高いプロジェクトに適しています。
地形解析・文化財記録・3Dモデリングなど、幅広い分野で活用されており、海外でも評価の高いソフトです。
柔軟なワークフロー設計が可能で、解析品質を追求したいユーザーに向いています。
DroneDeploy（ドローンデプロイ）
DroneDeployは世界的に利用されているクラウド型ソフトで、現場から即座にデータ処理・共有ができるスピードと利便性が特徴です。
アプリから飛行計画を作成し、撮影データをアップするだけで、3Dモデルやオルソ画像、点群を自動生成できるため、初心者でも扱いやすい操作性を備えています。
プロジェクトメンバーとクラウド上で共同作業できるため、建設現場や点検業務での情報共有が非常にスムーズです。
SfM解析の性能も高く、大規模サイトの測量・進捗管理・資材量チェックなど、多用途で活用できます。
プラグインによる機能拡張が豊富で、必要に応じて柔軟にワークフローを構築できる点も魅力です。
Pix4Dmapper（ピクスフォーディー マッパー）
Pix4Dmapperは、ドローン測量分野で世界的に評価されているプロ向けSfM解析ソフトです。
高精度の点群生成、DSM・DTM作成、オルソ画像生成まで、多様な成果物を高い精度で出力できることが最大の強みです。
測量用GCP（基準点）に対応しており、公共工事レベルの精度を求める現場でも採用例が多く、信頼性の高さが光ります。
UIはプロ仕様ですが、処理の安定性と細かい調整機能により、専門性の高いプロジェクトでも柔軟に対応できます。
シリーズとして建設管理・農業・点検など専用の派生ソフトが揃っており、用途ごとに最適なパッケージを選べる点も大きなメリットです。
ドローン測量ソフトを使う際に知っておきたい用語
ドローン測量ソフトを使うときは、次の5つの用語を知っておきましょう。
- GCP（Ground Control Point / 地上基準点）
- オルソ画像
- DSM・DTM（数値標高モデル）
- SfM（Structure from Motion）
- 点群データ（Point Cloud）
それぞれの意味やメリットをチェックし、ドローンに関する学習に役立てましょう。
GCP（Ground Control Point / 地上基準点）
GCPとは、ドローンで撮影した画像を正確な座標に合わせるために設置する「地上の基準点」のことです。
地面にマーカーを配置し、その位置をGNSS測量器で高精度に測定することで、写真解析時に正しい位置合わせができます。
GCPを導入する最大のメリットは、オルソ画像やDSMの位置精度が大幅に向上する点です。
特に公共工事や土量計算など、高い精度が求められる現場では欠かせない要素です。
GCPがあれば写真のゆがみやズレを補正でき、成果物の信頼性が向上します。
ドローン測量初心者でも、GCPの役割を理解しておくと、なぜ現場で基準点が必要なのかがよく分かるようになります。
オルソ画像
オルソ画像とは、ドローンで撮影した複数の写真を解析し、歪みや傾きを補正して作る「真上から見た地図のような画像」です。
通常の写真はカメラ角度や地形の起伏によって縮尺がバラバラですが、オルソ画像は一律の縮尺に補正されているため、距離や面積を正確に測定できます。
土地利用調査、工事現場の進捗管理、農地の状態把握など、多くの場面で活用されています。
また、GISソフトやCADへの取り込みが容易で、他のデータと重ね合わせて分析することも可能です。
ドローン測量で最も使われる成果物のひとつであり、初心者がまず覚えるべき基本用語です。
DSM・DTM（数値標高モデル）
DSM（Digital Surface Model）は地表面だけでなく建物や樹木など“地上のすべて”を含めた標高データです。
一方、DTM（Digital Terrain Model）は建物や植生を取り除き、“地形そのものの高さ”を表します。
どちらもドローンの点群データから作成され、地形解析や土量計算、災害予測モデルなどで利用されます。
DSMは上空障害物の確認に役立ち、DTMは盛土・切土計算の基礎データとして重要です。
用途に応じて使い分けることで、より正確な設計・分析が可能になります。
地形を理解するうえで欠かせない指標であり、測量ソフトを扱う際には必須の知識です。
SfM（Structure from Motion）
SfMとは、異なる角度から撮影された複数の写真を解析し、3D形状を再構築する技術のことです。
ドローン測量の中心となる技術で、特別なセンサーを使わずに高精度な3Dモデルを作れるのが特徴です。
写真から特徴点を抽出し、それらの位置関係を計算することで、立体的な点群データやメッシュモデルが生成されます。
ソフトが自動処理してくれるため、ユーザーは操作画面を確認するだけで成果物を得られる仕組みです。
高額な機材が不要なため、多くの企業が導入しやすく、建設・土木・災害調査など幅広い分野で活用されています。
SfMを理解しておくと、ドローン測量ソフトの処理原理がより分かりやすくなります。
点群データ（Point Cloud）
点群データとは、空間内の位置を持つ多数の「点」を集めて構成される3Dデータのことです。
ドローンで撮影した写真をSfMで解析することで、地形・建物・地物の形状が点の集合として再現されます。
点群は立体形状を正確に捉えるため、測量、設計、維持管理など幅広い用途で利用されています。
また、点群データは色（RGB情報）を持たせることもでき、視覚的にも分かりやすい3Dモデルを作成できます。
点群を基にDSM・DTMや断面図、土量計算などさまざまな成果物を生成できるのも大きなメリットです。
ドローン測量の基盤となるデータ形式であり、点群を理解することで測量データの読み方が大きく広がります。
ドローン測量ソフト選びに迷ったときの比較ポイント
ドローン測量ソフト選びに迷ったときは、次の6つのポイントを比較しましょう。
- 解析精度
- 対応データの種類
- 操作性とワークフローのわかりやすさ
- コスパの良さ
- サポート体制の充実度
- 評判・口コミ
それぞれのポイントに目を通し、自社にあった最適なソフトを見つけてください。
解析精度
ドローン測量ソフトを選ぶうえで最も重要なのが「解析精度」です。
SfM処理の品質やアルゴリズムの性能により、成果物の精度が大きく変わります。
特に公共工事や土量計算、造成設計などでは誤差が許容されないため、高精度なGCP対応や精度調整機能の有無が非常に重要です。
また、ソフトによってはノイズ除去・点群分類などの処理が自動化されており、仕上がりの品質に差が出ます。
精度が不足すると後工程での修正が増え、結果的にコストや作業時間を圧迫するため、精度は必ず比較項目に含めましょう。
目的に応じた精度を満たせるソフトを選ぶことが、自社業務の効率化と信頼性向上につながります。
対応データの種類
ドローン測量ソフトは、扱えるデータ形式がソフトごとに異なります。
写真のみ対応のものもあれば、点群・オルソ画像・DSM・メッシュ・3Dモデルなど多様な成果物を生成できるソフトもあります。
測量・建設業務では、CADやGISへのデータ連携が欠かせないため、出力形式（LAS、TIFF、OBJ、DXFなど）が豊富なほど活用の幅が広がります。
また、クラウド型ソフトでも、データ容量制限の有無やアップロード速度に差があり、大規模現場では重要な比較ポイントになります。
自社が必要とする成果物に対応しているかを事前に確認することで、導入後の運用トラブルを避けることができます。
データ互換性は現場のワークフロー全体に大きく影響するため、必ずチェックしましょう。
操作性とワークフローのわかりやすさ
ドローン測量ソフトは、誰が操作するかによって使いやすさの評価が大きく変わります。
専門知識がなくても直感的に操作できるUIのソフトもあれば、細かな設定が必要で上級者向けのものもあります。
操作が複雑だと、現場での処理時間が伸びたり、社内で教育コストがかかったりするため、操作性は非常に重要です。
また、「写真取り込み → SfM解析 → 点群生成 → オルソ画像作成」といったワークフローが自動化されているソフトは、作業効率が大幅に向上します。
ワークフローが整理されているほど属人化を防ぎ、誰でも同じ品質の成果物を作れるメリットがあります。
実際に無料トライアルを使い、操作のしやすさを確認することをおすすめします。
コスパの良さ
ドローン測量ソフトは、高性能なものほど価格が高くなる一方で、全ての企業にハイスペックソフトが必要なわけではありません。
料金体系は買い切り型・サブスク型・従量課金型などさまざまで、現場の頻度や業務内容に合ったプランを選ぶことが重要です。
クラウド型は高性能PCが不要なため導入コストが下がりますが、月額料金がかかる場合があります。
逆に買い切り型は長期で見ると安いものの、ハイスペックPCが必要になることがあります。
価格だけで判断するのではなく、得られる成果物の精度や機能、運用の手間を含めた総合的なコストパフォーマンスで比較しましょう。
自社の運用スタイルに合致したソフトこそ、長期で最も高い価値を生み出します。
サポート体制の充実度
ドローン測量は専門的な要素を含むため、導入後にサポートが受けられるかどうかは非常に重要です。
国内メーカーは日本語での技術サポートが手厚く、トラブル対応や解析の相談がしやすい傾向があります。
海外ソフトの場合、機能は優秀でも言語の壁があるため、サポートの質を事前に確認しておく必要があります。
また、FAQ・マニュアル・動画チュートリアルの充実度も使いやすさに直結します。
質問へのレスポンスが遅いソフトでは業務に影響が出ることもあるため、サポートの評判は事前にチェックすべきポイントです。
特にドローン測量を初めて導入する企業は、サポート体制の厚さを重要視するのが大切です。
評判・口コミ
導入を検討する際は、実際のユーザーの口コミや評価を確認するのも重要です。
公式サイトだけではわからない「処理速度」「精度」「使いにくさ」「サポート対応」などリアルな声が参考になります。
SNSやレビューサイト、建設・測量関係のフォーラムでは、現場で使っている人の具体的な評価が得られることが多いです。
口コミを確認することで、自社の用途に合っているかどうかが明確になり、失敗を防げます。
特に大規模現場での処理速度や安定性は、公式スペックだけでは判断しにくいため、実体験に基づいた評判は貴重です。
幅広い意見を取り入れ、総合的な視点で判断することが最適なソフト選びにつながります。
ドローン測量ソフトに関してよくある質問
最後に、ドローン測量ソフトに関してよくある次の質問へ回答します。
日本で一番シェアの高いドローン測量ソフトは？
日本国内では、Pix4DmapperとMetashapeの2つが特に高いシェアを持つソフトです。
公共工事レベルの精度に対応し、点群生成・オルソ画像作成などの品質が安定していることから、多くの測量会社・建設会社で採用されています。
近年は、操作性の高い DroneDeploy や国産でサポートが手厚い TerraMapper・KUMIKI も導入が急増しており、用途に応じて選ばれています。
「シェア＝最適」ではなく、自社業務に合う機能や精度を基準に選ぶことが大切です。
ドローン測量ソフトを使うには資格が必要？
ドローン測量ソフトの使用自体に資格は必要なく、誰でもインストールし、写真を取り込み、解析を行うことができます。
ただし、測量成果物を公共工事や正式な測量として提出する場合には、測量士や測量士補などの国家資格が必要になるケースがあります。
また、ドローンの飛行に関しては航空法が適用されるため、国家資格（無人航空機操縦者技能証明）が役立つ場面も増えています。
測量として扱う場合と、単なる空撮データ解析の場合で必要な資格が異なる点に注意が必要です。
ソフトなしでもドローン測量はできる？
ソフトなしで測量データを作成することはほぼ不可能です。
ドローンで撮影した写真は単なる静止画のため、SfM解析や点群生成、オルソ補正などの処理なしでは測量成果物として使えません。
無料のオープンソース（OpenDroneMapなど）を使うことは可能ですが、操作が難しく、業務用としては精度や作業効率が不足する場合があります。
実務レベルの測量を行うには、専用ソフトの導入がほぼ必須といえます。
業務の規模や精度要件に応じてソフトを選ぶことが重要です。
ドローン測量なら有限会社オオヤマグラフにおまかせ！
ドローン測量は、従来の測量よりも効率的かつ高精度なデータ取得が可能で、建設・土木・農業・インフラ管理まで幅広い現場で活躍する技術です。
しかし、ソフトの選定や運用方法によって成果物の精度は大きく左右されるため、信頼できるパートナー選びが重要になります。
有限会社オオヤマグラフでは、豊富な実績と高度な解析技術をもとに、下記など現場のニーズに合わせた最適なドローン測量サービスを提供しています。
- オルソ画像
- 点群データ
- DSM作成など
撮影から解析、成果物作成までワンストップで対応できるため、初めての導入でも安心して任せられます。
ドローン測量の品質や効率を高めたい方は、ぜひ有限会社オオヤマグラフへご相談ください。